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適材適所ってこのこと?

適材適所ってこのこと?

適材適所って言葉は、材を所定のいい場所に用いることからきている、と聞いたことがあります。
同じ柱でも、用いる場所によって見え方が違います。
たとえば和室の柱は『よく見える場所』ですので、節のない木目の綺麗なものを使うとしたもの。

特に材が化粧材としてそのまま見えるようなつくり方ですと、なおさら。
どこにどういった材が来るかで、イメージまでも変わってしまいます。

材を選ぶって、大変です!
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下小屋で大工と選びます。
「を3はカネホウだ」
暗号のようですが。(笑
図面には番号が振ってあるため、その番号横方向が 1.2.3 からといった数字。縦方向が いろは といった和文字。
カネホウは矩方向、つまりL型の2面です。
そこがよく見えるから、綺麗なものをその面にみえる材を選択する。
ということになります。

ちなみに、柱に上下があるの知っていました?
やはり、上は樹木のときに空を向いていた方向です。

そうしないと、『サカキ 逆木』としています。
サカキは妖怪になってしまいます!大変!

時間がかかりますが、大事な仕事です。


by kawaikenchiku | 2015-08-22 20:23 | 進行中の建物のこと | Comments(0)

愛知県春日井市より日々の出来事をレポートします。

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