2009年 02月 19日
介護保険における住宅改修 大工の見せどころ
本来の施工の順番を一部無視するので、材の入れ方も、かなり大変です。
もともと、大工さんは、隙間を極力なくすことが求められてきました。
そのために、薄く削る→カンナ こういった道具がつくられました。
鉋(かんな)と鑿(のみ)と弦能(げんのう)を駆使して隙間をなくしていきます。
『首切り』はせず、『裏を盗み』納めます。
『首切り』 柱の根元を一部切り欠くことで、施工をより簡素にしていく方法です。こうすると、上から見た時に隙間が目立ちません。ただ、厳密に言うと柱に欠損ができることになります。
数ミリの出のために、柱部分のフローリングを切り取っています。
わかります?
『裏を盗む』 写真のように、最後の板を下側斜めに削っています。
こうすることで、斜めに入れやすく、また、見えるところ(上部)の隙間を極力なくします。
大変な施工技術がいります。
大工の腕の見せ所ですね。