2017年 05月 26日
引き渡し直前の現場
静かに見直します。
検査を経ての手直しもあり、直前までその作業が続きます。
その場で作業するために、事前に準備が必要なものもあります。
たとえば、木についた灰汁の事。
杉材と土壁の取り合い部分。
土や塗り壁材は強アルカリのphです。
そして、水分を含みます。
水分がある事で、木に染み込み、その部分で焼けが起こります。
杉材でもその現象が起こりますが、腐りにくいとされる、広葉樹、栗も同様です。
特に栗は灰汁が出やすい。
灰汁取には市販のものがありますが、いわゆる水性の薬品です。
水を介することで、左官壁にも影響を与えてしまっては元も子もありません。
また、灰汁は木の表面にできたものです。
表面を削り取るという事も考えられます。
取り合い部分は隣接する箇所。作業性にも問題があります。
ではどうするのか?
まずは、試してみます。
同様の栗材に左官壁による灰汁をつけ、どのやり方がいいのか実験します。
気になる部分を対処、腰を据えてやらないと出来ない部分です。
まずは、腰を据える、というのが大事なようですね。